有森博さん(ピアニスト、東京芸術大学教授)がショパンのエチュード(練習曲)を24曲すべて演奏します!
概要
「有森博 ショパンのエチュードを踏破する」
日時:2023年3月31日(金) 18:30開場 19:00開演
場所:シンフォニーサロン 201号室(スタインウェイ・ホール)全50席
料金:一般4,000円、学生2,000円
参加をご希望の方は、事前に、symphonysalon@gmail.comまでご連絡ください。
(参加人数・氏名・一般or学生 をメールにご記載お願いします。)
プログラム
モンポウ:内なる印象
ショパン:12の練習曲作品10
ショパン:12の練習曲作品25
詳細
ショパンのエチュード作品10と作品25の各12曲は作曲されてから200年経った今もピアノの練習曲の最高峰としてそびえ立つ存在です。
三度の練習曲作品25-6、中指と薬指と小指だけで半音階を弾き続けないとならない作品10-2、
幅広いアルペッジョの作品10-1・・・技術的に非常に困難な曲が24曲並んでいて、
今も世界中のピアニストが困難を克服するために日々練習を重ねています。
これらの曲よりも難しい曲を作ろうと思ったら、さらに音を増やしたりすれば可能です。
実際、ショパンのこれらの練習曲をより難しく編曲した曲集などもあります。
しかし、ピアノの響きの美しさ、和音進行やポリフォニーの巧みさ、メロディーの美しさ、
無駄を排した形式の完璧さとオリジナリティ・・・総合的に見てショパンのこの24曲を凌駕する練習曲集は今もないと言って良いでしょう。
ワレリー・アファナシエフは先日のシンフォニーでのインタビューで、
往年の大ピアニストで彼の師であったギレリスがショパンのエチュードを苦手としていたと打ち明けてくれました。
ギレリスは技術的に比較的ラクな作品25-2や遺作くらいしか弾かなかったそうです。
また、アンリ・バルダは「ルービンシュタインはショパンのエチュードが苦手で、いつも同じ四曲しか弾かなかった」と語っていました。
ピアノの技術的水準はどんどん上がっているので、今の若手の俊英たちはルービンシュタインやギレリスよりもラクにこれらの曲を弾くことができるでしょう。しかし、ショパンのエチュードは音楽的にも傑出した曲集なので、技術的な完璧性だけではこの曲集の魅力を表現しきれません。大人の表現による演奏が望まれるところです。
超絶的な演奏技術と円熟味のあるロマンティックな表現で聴き手を常に魅了するピアニストである有森博さんが、
一晩でエチュード24曲すべてを弾き切るという、とんでもないことが実現します。
後々まで語り継がれる演奏会になるに違いありません。
それをこじんまりとした会場で眼前で体験できるというのは贅沢極まりないことです。
ご自身でピアノを弾かれる方はもちろん、ピアノ好きの方々、そして単純に良い音楽を聴きたい方も、
ぜひ門前仲町シンフォニーサロンにお集まりください!ご予約をお待ちしています。